「建売住宅を探しているけど、良い家が見つからない・・・」
「選んだ家が本当に大丈夫か心配でなかなか決まらない・・・」
大きな買い物となるマイホーム選びは決めることも多く、なかなか決まらない方も多いと思います。
建売住宅は、特にコストが抑えられる分自分で決められないことも多く、理想の家に出会うのには時間がかかるでしょう。
本記事では家選びで気を付けるべき5つのポイントと、決めきれないときの対処法をご紹介します!
後悔しない家選びをする上で覚えておきたいこと
優先順位を明確にする
外観、立地、間取り、予算などすべてを完璧にすることは困難です。
「多少土地が高くても通勤時間を短縮したい」 「学校から近いところがいい」 「家族が増えてもいいように、リビングを広めにしたい」 など、あなたがこだわりたいと思っている条件は何ですか?それを書き出して、
- 必須・・・これだけは外せない
- 優先・・・できれば必要
- 希望・・・絶対ではないけどあればうれしい
に分けて考えましょう。必須条件を満たしたうえで優先条件、希望条件の順番でみていくと選びやすいかと。
ポイントとして、必須条件はなるべく3~5以内に絞りましょう。多すぎると条件を満たした物件探しが大変になるからです。
第一希望が取られてもあせらない
「理想的な家を抑えていたのに他の人に買われてしまった」 という話はよくあります。
その失敗から 「次は早く決めないと」 と焦り、家選びを間違えてしまったという話も・・・
たとえ選ぶのに数年かかったとしても、そこに住む期間はそれより余程長くなるはずです。 条件を明確にしたうえで悩むのならば、時間をかけても問題ないかと思います。
家選びで意外と見落としがちな5つのポイント
家族全員が把握しているか
意外と細かい所まで家族が把握しておらず、購入してから「こんなの知らなかった」ともめるケースも。外壁の色から床材まで、必ずすべての情報を共有しながら家選びを進めましょう。
また、面倒くさい、わからないからと業者の言いなりに進めるのはNGです。
アドバイスはもらったとしても、必ず自分たちで決めましょう。
10年後も大丈夫か
子供が産まれたり、ペットを飼い始めたりすると家が手狭になることもあります。
たとえば、
- 「子どもに部屋が必要になった」
- 「食事量が増えて大きい冷蔵庫が必要になった」
- 「ペットと遊ぶのにもっと広い庭が欲しい」
などです。
子どもが幼いうちはまだ先の話になりますが、車に乗るようになったら駐車場をどうするかなども考えておかなければなりません。
家との付き合いは長くなります。起こりそうなライフイベントを書き出してみて、5年後、10年後は大丈夫なのかというところまで考えておきましょう。
年間を通して快適か
下見しているときは大丈夫でも、季節によっては問題が出てくる可能性もあります。
たとえば下見しているのが冬なら太陽光が入る西向きの窓でも問題ありませんが、夏は想像以上に暑くなるかもしれません。
雪の降る地域なら、積雪量がどれぐらいかを把握しておく必要もあるでしょう。台風などでその土地が例年どれぐらい影響を受けるかも考慮する必要があります。
このように、各季節で起こりそうな問題も想定しておきましょう。
周辺の土地はどうか
つい家の中に注目しがちですが、家の周辺も重要です。
例えば
- 騒音などのご近所トラブルは大丈夫そうか
- スーパーや駅までの道のりは歩いてみて(運転してみて)問題ないか。
- 車通勤時の交通量や朝の電車の込み具合は大丈夫か。
- 夜になると街灯がなくて暗すぎるということはないか。
など、家と直接関係ないものの、実際に住むうえでは重要なことです。
近所の人に暮らしで不便な点などを聞きこむのも一つの選択肢です。
実際に暮らしている人のアドバイスは正確だし、もし実際に住むときはご近所づきあいができそうかを見定めることもできます。
ただし、迷惑をかけないために時間帯を考慮したうえで「家選びの参考にしたい」としっかりと伝えましょう。信頼してもらうために、不動産業者の方にお願いして仲介してもらうのもいいかもしれません。
維持費はどれぐらいかかるか
住んでいるうちに家が劣化し、修理が必要になってきます。
外壁塗装や屋根からガスコンロ、水回りまで修理費、交換費がどれぐらいかを把握しておくと今後の出費を想定できます。
可能なら、長期保証や長期点検サービスがある業者に依頼しましょう。
自分で修理を依頼すると手間がかかるうえ、価格も決して安くはないため大変です。
悩みすぎて決めきれない場合の対処法
注文住宅という選択肢も
注文住宅は高いというイメージがあるかと思いますが、セミオーダーであれば費用が比較的抑えられます。
名称 | 特徴 | 自由度 | 価格 |
フルオーダー | すべて自分で決められる | 高い | 低い |
セミオーダー | 家の使用、間取りの一部を決められる | やや高い | やや低い |
規格住宅 | 選択肢から選べる | やや低い | やや高い |
建売住宅 | 完成系が決まっている | 低い | 高い |
この図のように、自由度が高いほど価格も高くなります。こだわりポイントだけは自由に決められるなど、条件を絞ればコストを抑えた注文住宅づくりができるかもしれません!
他にもセミオーダーはある程度形が決まっている分、打ち合わせに手間がかからなかったり、完成系がイメージしやすいといったメリットがあります。
建売住宅にこだわりがなければ上の図の中から選びなおしてみるというのも一つの手です。
とりあえず賃貸で貯金をしながら考える
家は数十年の付き合いになる大きな買い物です。
「子どもの学校が始まる」「新しい職場になる」などの区切り目に間に合わせようとして家選びを失敗するケースもあるため、すぐに住む場所を決める必要があるならとりあえず賃貸にしておくのもありです。
そこで詳しく住宅について学んだり、貯金ができればより良い家に巡り合えるでしょう。
ホームインスペクションを依頼する
「ほとんど決まっているけど、何か欠陥やトラブルが出てこないか心配・・・」
そんな時は「ホームインスペクション」の実施をお勧めします。
「ホームインスペクション」とは、第三者機関が調査を行い、住宅の欠陥を客観的に判断してくれるサービスです。
費用は数万円と安いものではありませんが、契約相手の不動産会社とは無関係のプロが判断してくれることによる安心感は大きいかと。
不動産会社や施工会社が責任をもって管理しているとはいえ、新築物件で不具合が見つかることは珍しくありません。
現場の職人の経験不足からくるミスや手抜きなどが原因で欠陥が発生するケースもあり、「この不動産会社なら大丈夫そうだ」とは言い切れないのが現実です。
実際、調査会社が立ち入った物件のうち8割で何かしらの欠陥が見つかったという報告があります。
そのため、不安な方はホームインスペクションの依頼がおすすめです。
多少の妥協も必要
「家は3回建てないと理想の家にならない」と言われています。
・予算内で納得できる家を建てると、どうしても妥協する部分が出てくる。
・実際に数年住んでみないと分からないこともある。
・好みや流行もその時々で変わる。
など、100点満点の家を探すことはなかなか困難です。
実際、7割、8割以上の新築購入者が何かしらで後悔しているという情報もあります。
「住めば都」と言われている通り、時間がたてば気にならなくなることも多いため、
多少の妥協や我慢も必要となってくるでしょう。
大切なことは
・優先順位を決め、優先度が低いものにはこだわらない
・外観や価格だけでなく、土地の周辺環境や将来まで考慮する。
・限界まで考えたら、思い切って決断してしまう。
といったことです。
あなたがいい家と巡り合えることを願っています!
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